人類と動物を区別する基準の1つに道具の使用が挙げられます。
実際には部分的に道具を使用する動物もいるようですが、自分で加工して道具を使うのは人間の特徴といえます。
高度な加工技術が必要なものに金属があります。
地球上に存在する鉄鉱石や砂鉄を利用し人類が、製鉄技術により鉄を利用し始めたのが、今から3、4千年前と言われています。
世界史上ではヒッタイトなどが有名ですが、鉄の使用ということについていえば、どうも製鉄技術が誕生する前から使用されていたようなのです。
宇宙から飛来した隕石に含まれる隕鉄を加工して使っていたのではないかとみられています。
愛媛大学と日本刀の刀匠が共同で、原始時代の人がどのように鉄を加工したのか、再現を試みる「人類・鉄創成期」プロジェクトが立ち上げられ、クラウドファンディングで研究費を募っています。
期間は3月7日(木)~4月26日(金)まで、READYFORというクラウドファンディングサイトで寄付を募っています。
微力ながら、このブログで協力しようと思ってサイトを調べてみたら、すでに目標金額を達成しているようです。
それだけみんな原始時代の先祖たちがどのように隕石から鉄を取り出して使っていたのか関心があるのだと思います。
原始時代の人々にとって、鉄は空から降ってくるものだったのですね。
それらを加工して使っているうちに、鉄の鉱山を掘ったり、磁石や磁気を帯びた鉄で砂鉄を集め始めたということが想像できます。