アメリカ(U.S.A)の大統領選でドナルド・トランプ氏の再選の可能性は決して低くありません。
現に、自民党の麻生氏が、もしもトランプ氏が当選した場合に備えて、人脈づくりのために訪米しました。
前回の大統領在任中に、2020年の大統領選の結果を覆そうとして、様々な不法行為を行っていたことが刑事責任の対象になるのではないかという裁判が、現在進んでいます。
その中でトランプ氏は、大統領在任中の行為であり刑事責任については免責特権を有しているため刑事訴追の対象とならないと主張しています。
連邦最高裁は、完全な免責特権は認めにくいものの、一部については免責を認めるという考えを示しています。
下級審への差し戻しも検討されているため、下級審から審理のやり直しとなれば、判決は次の大統領選をまたぐ可能性があるため、トランプ氏は選挙で、犯罪者ではない状態で戦えてしまう可能性が出てきています。
日本の国会議員にも、議員で行った演説、討論や表決について院外で責任を問われないという免責特権が認められています。
アメリカの場合議院内閣制ではなく大統領制ですから、大統領は、内閣と異なり、議会に対して直接責任を負うことはありません。
強力なリーダーシップを発揮することができるため身分としても免責特権が認められています。
ただ、今回の問題の場合微妙な政治的判断というよりは、単に自分が大統領でい続けられるように、様々な違法行為が行われたケースですから、そのような事実が認定できるなら、免責特権を主張すること自体が失当といえなくもありません。
法的にも、クリーンハンズの原則といって、法的な保護を求めるものは自らの手もきれいでなければならないのです。
トランプ氏の手はだいぶ汚れてしまっているようですが、新型コロナウィルスの影響や食中毒が増える季節ですので手はきちんと洗いましょう。
変なオチで済みません。
汚れの話だけに落としたくなりました。