ウクライナが弾薬不足に苦しんでいます。
アメリカ(U.S.A)では、普段弾薬を製造していないラインを使って、弾薬の製造を行い始めています。
非公式ではありますが、日本へも弾薬製造依頼の打診があったようです。
日本でも、自衛隊で使用するため弾薬は製造されているのです。
ただし、155ミリ砲弾は、イギリス(U.K)からのライセンス製造で行っているものなので、勝手には作れません。
更に、防衛装備品移転三原則にも反するため輸出できませんでした。
しかし、製造できる装備品についてアメリカ経由での輸出が検討されています。
つまり紛争当事国であるウクライナに直接輸出するのが問題であれば、アメリカに輸出するという方法です。
輸入したアメリカが、どう使おうが日本には関係ないという発想です。
ライセンス許諾が出れば、砲弾についても輸出される可能性が出てきます。
日本からの武器が使用されているとなれば、ロシアからは敵国とみなされても不思議はありません。
事は、今回だけの問題ではありません。
日本という国が将来的に武器を輸出品の1つにするかどうかという問題につながっていきます。
完成品でなければ、さんざん取引されているわけですが、完成品がMADE IN JAPANとなるのは話が別です。
日本は、国内での戦闘機の開発を表明していますので、成功すれば、ゆくゆくは戦闘機を売る国になるかもしれません。
更に、アメリカを経由して輸出するのがO.Kというのであれば、防衛装備品移転三原則も実質的に骨抜き状態になってしまいます。
日本がだんだん死の商人に近づいていってしまいますので、法的にも何らかの規制が必要だと思います。