新潟県の柏崎刈羽原発が再稼働に向けて準備を進めています。
テロ対策が不十分など新たな問題が出てきて、停止命令の期間も伸びていました。
12年以上止まったままです。
これだけ、停止期間が長いと機械自体が正常に動くのかの不安もありますし、運営する側の人間も、職場を去った経験者も多いのではないかと思います。
つまり、再稼働するにしても、未経験の人間が、長期間停止していた機械を動かすわけです。
地元も決して歓迎している人ばかりではありません、能登半島地震を受けて、さらに不安は増しています。
柏崎市長も、再稼働する条件として、すでに貯まっている使用済み核燃料の貯蔵率を8割以下にすることを求めていました。
すでに貯蔵プールには1万4千本以上の使用済み核燃料があるのです。
これについて、青森県のむつ市にある使用済み核燃料の中間貯蔵施設が、9月26日に動き始めました。
最終処分場の選定が進んでいますが、未だ建設予定地すら決まっていません。
使用済み燃料なら、すぐに処理した方が良いのではないかと思うのですが、最終処分場が決まっておらず、それでも原発の稼働を続けるので、このような中間貯蔵施設が必要になってしまうのです。
最終的な貯蔵をしないにしても、処理されていない使用済み核燃料を中間的には貯蔵し続けることになります。
青森のような、環境の良い地域に似つかわしくない施設ではないかと思います。
それでも人口が減り、税収に苦しむ地域に、厄介な核廃棄物が押し付けられていくことになります。
現在の技術では、そこまで原子力発電にこだわる必要はないのではないかと思います。
岸田内閣以来、原発について、政府は補助的な利用から、積極的利用へと方針転換し、停止している原発の再稼働の準備を進めています。
新たな建設計画も出てきていることにも疑問を感じざるを得ません。