広島県の広陵高校(広陵学園、広陵高等学校)が、夏の甲子園大会に出場中に、部内での暴力事件が発覚し問題となっていました。
高野連(日本高等学校野球連盟)は、事件発覚が試合当日だったこともあり、厳重注意により、大会参加認めていました。
今回の場合は、野球部内での不祥事ですので、連帯責任というのとも少し違う気がします。
広陵高校は1回戦を突破しましたが、その後校長が、出場継続の辞退を申し入れたのです。
大会開催中の辞退は前例がなく、文字どおり異例の事態となっています。
SNSでの批判的な意見の拡散に、野球部員への誹謗中傷だけでなく、学校への脅迫、野球部以外の生徒も加害行為を受けたりするなどの実害が出ていたのです。
校長は、生徒の命を守るためやむを得ない決断としています。
確かに、まずは生徒の安全を確保しなければなりません。
しかし、このような問題に乗じて、事態を混乱させようという輩もいるはずです。
出場辞退というのは、そのような人間に、ごね得を許してしまうことにもなります。
海外では、SNSの利用に規制をかける国も増えています。
日本も、事態がよくわからないうちに攻撃的な内容を拡散させることや、デマなどの拡散に、何か対策が必要ではないかと思います。
表現の自由を超えて、明らかに加害のための投稿が、攻撃手段やいたずらとして利用されていることは明らかです。
規制だけでなく、攻撃目的の投稿が集中しそうな場合には、それを防ぐ手段も必要だと思うのです。
列車の非常停止ボタンのようなものができればよいのですが。
人を陥れるだけの発言は、自由の名に値しません。