国会で岸田総理が、育休中に学び直しをと発言し、批判を浴びています。
発言の内容自体はそれほどおかしなものではありません。
通常通りの就業中では時間が取れないので、育休中に空いている時間を使って、必要とされている人材を確保できるようにしようという狙いなのだと思います。
ところが、子育てをしている側からすると、育休中にそんな余裕はないということなのだと思います。
おそらく岸田総理も子育てや育休中は暇だろうなどとは考えていないのだと思いますが、一度風向きが悪くなると、ことごとく発言が悪く取られてしまうというのが政治家の大変なところです。
あわてて、本人の希望があればリスキリングの環境を整えることが重要だという趣旨で述べたものだという釈明をしています。
コロナによる自宅待機により精神のバランスを崩す人もいます。
出産という環境の変化で産後鬱などになってしまう人もいます。
出産後は心身共に追い込まれることがあるので、夫婦間でもどちらの方が子供の面倒を多く見ているかなど、衝突する機会も増えてしまうことがあります。
このようなタイミングで、岸田総理が割って入れば、矛先は岸田総理に向かってしまいます。
学び直しやリスキリング自体は悪いことでも不要なことでもありません。
技術の進歩によりAIなどの活用が進み、必要とされるスキルがシフトしてきているという事実があります。
それに対応できる人材が必要にあることに変わりはありません。
これまでも技術革新はありましたが、人間自体が不要な仕事も増えるなど、これまでとは異る大きな変化が起きて来ているのです。