地震や豪雨など災害が続いています。

災害時に避難しなければならないのは国籍がどこの国でも変わりありません。

民間の調査会社が北海道での地震発生時に困ったことについてアンケートを実施しました。

「外国人向けの避難マニュアルがない」

「スマートフォンなどで多言語の災害情報がない」

という回答が多かったそうです。

つまり災害時に理解できる言葉での情報がまだまだ少ないことを意味しています。

関西空港での避難の際も対応が遅れ不十分だったとして台湾の責任者が更迭されています。

これからオリンピックに向けて外国人ゲストを日本へ呼び込もうとしている中で災害時に外国人をうまくフォローできる体制を整えなければならないのは言うまでもありません。

多言語での相談体制も検討されているようですが、まず無事でなければ相談の仕様もありません。

東日本大震災の時私は東京にいましたが、徒歩で途中まで帰宅する際、外国人が多かったことを覚えています。

就労している人は日本語ができる人が多いと思いますが、一時的な滞在の場合、ほとんど日本語ができないという人もいます。

避難情報などを複数言語で流せるようにしておく必要もありますし、災害の状況もリアルタイムに近い形で発信する必要もあります。

今は自動翻訳機などの性能も上がっていますし、スマートフォンのアプリで翻訳などもできてしまいます。

公の機関が発した情報を民間のアプリなどで複数言語で提供できるような仕組みを官民一体となって提供することを考えた方がよいのかもしれません。