安倍首相が6月12日からイランを訪問します。

もともと緊張状態の高かったイランですがアメリカがイランとの核合意から離脱してさらに緊張状態が高まっていました。

中東での緊張状態を打開するためイラン側から要請があったと伝えられています。

トランプ大統領の来日時にも安倍首相は訪問の意図を伝えトランプ大統領も容認する姿勢を見せています。

この安倍首相のイラン訪問には陰謀説もあってイラン訪問はアメリカの対イラン強硬派に利用されているのだという見方です。

その根拠はイランを訪問前に安倍首相がイスラエルやサウジアラビアの要人と電話連絡をとったことです。

私は考え過ぎではないかと思います。

日本側がイランを訪問するのでエネルギー問題などを理由にイランにすり寄るつもりではないかという誤解を周辺国に与える可能性があります。

このような誤解を与えないために事前に電話で連絡するのはむしろ当然と言えます。

周辺国との現状の関係や今回の訪問へ向けての周辺国の意向なども聞いておく必要があるでしょう。

対イラン強硬派の意図通りに事を運ぶつもりならマスコミに情報を流すわけはないのです。

日本の仲介が上手くいかず紛争が生じた場合はテロの標的になるという意見もありますが、緊張が高まる中仲介役を引き受けた日本に攻撃を加えるではないかという意見はイスラム世界への偏見があるのではないかと思ってしまいます。

すぐテロに走るわけのわからない宗教という偏見です。

もともとイスラム世界はイスラム教が後発の宗教であるため旧約聖書を聖典とするユダヤ教徒やキリスト教徒は「啓典の民」と呼び先輩となる宗教には寛容であったのです。

これがイスラム帝国が存在した時期がありながら歴史の古いキリスト教会が残っている理由の1つでもあります。

一方日本との関係はどうかといえばイラン国民の対日感情は非常に良い国なのです。

NHKで放送されたドラマ「おしん」は視聴率80%超えという高視聴率を記録しています。

イラン国民は経済制裁により現在「おしん」のような厳しい状況に置かれています。

国民感情と外交関係は別ですが外交関係を良くするためにも安倍首相の働きに期待したいと思います。

選挙前のパフォーマンスという見方もありますがパフォーマンスで中東情勢の緊張緩和に役立つのならより票につながりやすいパフォーマンスを見せてもらいたいものだと思ってしまいます。

選挙後にはアメリカとの貿易交渉も控えているので八方美人では収まらない難しい局面となっています。