リクナビ問題をきっかけにクッキー(cookie)情報の利用が規制される見通しです。

クッキー(cookie)とはインターネット上でのユーザーとサーバー間でやり取りされる情報を保持する仕組み又は保持されたデータを言います。

定義が抽象的になってしまったのでもう少し具体化するとサイトへのアクセスや閲覧履歴などネット上での行動に関する情報が保持される仕組みや保持された情報そのものを言います。

どのような情報が保持されるかというとアカウントのIDやサイトの閲覧履歴などです。

ブラウザを閉じたのにログイン状態で開けたり閲覧したサイトの情報に基づいて広告が表示されたりするのにもクッキー(cookie)が利用されています。

このようにマーケティングや広告、サイトを利用しやすくするサービス等で利用できる反面この仕組みや情報を元にどのようなネット上の情報にアクセスしたかを特定され第三者に提供されてしまう危険性があります。

政府の個人情報保護委員会がクッキー情報を個人を特定できる形で利用するには本人の同意を得ることを義務付ける方針を打ち出しました。

具体的には個人情報保護法が改正される予定です。

リクナビ問題ではサイトの閲覧履歴などを元に個人を特定しない形で内定辞退率を予測して企業に提供していました。

これを提供を受けた企業側でIDや氏名を特定して使用していました。

リクナビ側では個人を特定していないということのようですが企業側で作業をすれば個人を特定できてしまうだけでなく個人を特定できる情報自体を渡してしまっているということはそのような利用法を想定して渡していたと取られても仕方ありません。

このような情報の提供の仕方に本人の同意を得ることが必要としているようですが、特定の企業へのエントリーのルートが限られれば学生側は同意せざるを得ないという状況も考えられます。

個人情報保護法を改正してクッキー情報の利用方法を整備するということのようですが個人情報保護法がクッキー(cookie)利用に関しザル法にならないことを期待したいと思います。