新型コロナウィルスの感染者がインドで増えています。

アジア人の感染者重症化しにくいのではないかということが言われていますが、インドは地理的に微妙な位置にあります。

料理ではアジア料理と表記されることが多いですし、言語ではインド・ヨーロッパ語族というように西の方と一緒にくくられたりします。

それでも身体的にはアジア人との共通点が多いのか初期の頃の感染拡大はあまり聞きませんでした。

その後インデではマスクをする人が少なかったためか、どんどん感染者が増えていきました。

現在では医療現場が逼迫するほどです。

1日の感染者数は30万人を超え、40万人超えをしそうな勢いです。

特に医療現場では酸素が不足し、残り少ない酸素を誰が使うのかで揉めるということが起きているそうです。

インドには日本の企業も進出しています。

自動車メーカースズキもその一つです。

1日の感染者数が30万人を超えているインドでスズキは5月初旬の操業を停止すると発表しました。

これに伴い製造現場で使っている工業用の酸素を医療現場に提供することを検討し始めています。

確かに酸素のような単純な物質の場合医療用と工業用であまり違いはないのかもしれません。

安全性が確認できるなら工業用の酸素を医療現場に回す必要性は高いと言えます。

1日の感染者数が40万人に迫ろうとしているのは尋常な状態ではありません。

医学についても歴史のある国ですが、新型のウィルスに対しては無防備過ぎたと言わざるを得ないようです。

感染拡大防止のために国民に対する啓蒙活動などあらゆる手段を講じないとワクチン接種も間に合わなくなってしまいます。

ちなみに日本では新型コロナウィルスのためでなく、災害のために10年ほど前、宮城県からの要請を受け、既に条件付きで工業用酸素を医療用に利用することを認める通知が厚生労働省から発出されています。