こども家庭庁が発足することになりました。

当初「こども庁」の予定でしたが、一部議員の提案により、急遽「家庭」文字が加えられることになり、「こども家庭庁」になります。

子供の成長は家庭が基盤になるという主張のようです。

子供を社会全体で支えるべきという考え方の議員からは反対意見も出たようですが、結局「家庭」の文字が加えられることになりました。

名は体を表すと言いますから、発足時に名前にこだわるのは悪いことではありません。

ただ有名無実になっては意味がありませんから、要は子供のためになる政策を実施してほしいと思います。

子供の虐待に関するニュースが続いていて、中には首を傾げるような虐待も報道されています。

親が大人になりきれていないとなると、こども家庭庁はその親の面倒も見るのでしょうか。

子供の虐待に関しては、周りの人からの通報も以前に比べれば、抵抗なく行われるようになっているように思います。

社会的にもそれだけ深刻なケースが増えているという認識なのだと思います。

以前にも書きましたが、何でも児童相談所の対応のせいにするのは意味がないのではないかと考えています。

もちろん対応がまずければ、助けられる子供も助けられなくなってしまいますが、上手い対応でなくても、最低限子供の身の安全は確保できる制度にしなくてはなりません。

子供の安全を確保する一番身近な大人が親ですが、その親から虐待を受けている子供は周りが気づいてあげるしか救われようがないのです。

もちろんこども家庭庁は虐待問題だけを扱うわけではありません。

家庭問題の根本的な原因は他にもあるはずで、問題に取り組む専門の省庁を作ることは対処療法のように思えてなりません。