はやぶさ2が戻ってきたことを記憶している方も多いと思います。

はやぶさ2は小惑星リュウグウから砂を持ち帰っています。

その砂の分析が進んでいます。

リュグウはC型小惑星です。

C型小惑星は炭素コンドライトという隕石と同じような物質でできています。

それもそのはずで、C型という分類自体が隕石の成分を元にした分類です。

地球が誕生した頃の水や物質が残っているのではないかと言われています。

何が出てくるか注目を集めています。

今回、リュウグウから持ち帰った砂からアミノ酸が発見されました。

アミノ酸は人間が健康を維持するのに必要な栄養素であるだけでなく、人間を形作る細胞の素にもなります。

そのためリュウグウのサンプルからアミノ酸が発見されたということは、生命が宇宙起源である可能性も出てきたのです。

宇宙人、宇宙人と騒がれますが、そもそも自分たちが宇宙人である可能性があるのです。

流石に人間の形になってからやって来たということはないと思いますが、生命体レベルではありうるということになります。

考えてみれば地球上の物質に化学反応で出来ているものがあるのなら、地球上の化学反応である必要はないわけです。

宇宙の何処かで化学反応により誕生した物質が、隕石などで地球に運ばれて来た可能性はあります。

小惑星には他にS型やM型があります。

初代、はやぶさが行ったイトカワはS型小惑星です。

まず行きやすいS型に行き。

次はS型と異なるC型のリュウグウに行ったことになります。

異なるようですが、共通した物質が見つかることがあります。

両方の小惑星が衝突することがあるからです。

両方の小惑星の組成を調べることで、引き出せる情報が増えるのです。

忘れている方もいるかも知れませんが、はやぶさ2は地球に戻って余生を過ごしているわけではありません。

地球付近まで戻ってきてサンプルを積んだカプセルを切り離した後、拡張ミッションとして、今度は高速回転小惑星を目指して旅立っています。

このように宇宙探査計画を見てみると、行きやすいs型の小惑星に行き、次にそれと異なるC型を目標にして、更に余力があるので高速回転小惑星を目指したことになります。

解きやすい問題を解き、得られた結果を活かせるような次の問題を解く。

更に余力があるのでちょっと変わった問題も解いてみる、というテストでの問題の解答法と似ています。

問題解決ということで共通しているのかもしれません。