被害者の住所をGPSにより特定したとして、ストーカーの男が逮捕されました。

ストーカー被害にあっている女性の場合、場合によっては引っ越すこともあります。

ストーカー被害にあっている女性だけでなく、既婚者で夫のDV被害にあっている女性なども、転出先の住所が載っている住民票が交付されないように役所に届け出て引っ越すこともあります。

こうなると身内とはいっても相当住所は特定しにくくなるはずですが、今回のストーカー犯人は郵便物の転送を悪用していました。

引っ越すと旧住所に届いた郵便物が、新住所に転送されるように郵便局に届け出ることがあります。

これを悪用し、旧住所にGPS機器を送りつけ、転送された先のGPS情報から現在位置を特定していたのです。

ここまで執念深いと立派なストーカーです。

個人情報の保護だけでなく、ストーカー行為全般に対する規制を更に強化すべきなのだと思います。

既に、ストーカー規制法などがありますが、まだまだ手ぬるい状況です。

現在のストーカー規制法は、恋愛感情に基づくことが要件となっています。

恋愛感情に基づかなくても、違法となることが多いですが、直接の根拠法令がない場合、事件として取り上げられないことも多いです。

そのため、平気で犯罪を犯す人間が増えてしまっているのです。

取材や興信所の人間などの業務行為と区別しにくいという問題はありますが、被害者を減らすというのも重要な法の役割です。

法改正の必要な事項の1つと言ってよいと思います。