核兵器の保有国では、核兵器を使用した場合の影響についての研究が行われています。

アメリカ(U.S.A)の研究チームの試算によれば、大規模な核兵器の使用が行われた場合、世界で50億人以上が餓死する可能性があると発表しました。

これは核兵器の爆発による直接の被害を除いた数字です。

核兵器は使用されると、爆発の粉塵が太陽光を遮ることにより、核の冬が到来すると言われています。

気温が低下し、農作物の育成にも影響が出るわけです。

実際には放射能の影響も考えられますので、育ったとしても食べられるかどうかわかりません。

このような理由により、餓死者が多数出るという研究結果が出ているのです。

想定されているケースはアメリカが当事国となるケースだけでなくインドとパキスタンの間で使用された場合も想定しています。

広島型原爆の数倍の威力を有する核兵器が使用された場合を想定していますが、核保有国が長年研究してきたことにより想定しているものですので、現実的な数字だと思います。

実際に使用する際は、相手に反撃の機会を与えないようにするため、1発では済まないわけです。

このような数字を突きつけられると、戦争の当事国とならなくても、核兵器が使用されれば、日本人も命の危険にさらされることがわかると思います。

このあたりの話は、以前このブログの記事でも書いた「食べていける場所である必要性」という記事の食物自給率の話ともつながってきます。

ただし、今回の話の怖いところは、自給率を高めても、その食べ物が食べられない可能性があるという点です。

暑い夏に、怪談とは別の意味で、寒くなりそうです。