日本でも有数の鍾乳洞、秋吉洞で異変が起きています。

これまで、黄金柱などと呼ばれた鍾乳石が緑色に変色してきているのです。

原因はLEDライトです。

LEDライトに変えるまでは、コケやシダ類が生えたのだそうです。

それが、熱をそれ程持たず、電気代も節約できるので、市が1億7千万円をかけてLEDに変えたのだそうです。

すると光の波長がそれまでと異なるため、コケやシダ類は減り、代わりに緑藻類が生え始めたのだそうです。

鍾乳洞の中は、もともと光が届かない所ですが、太陽の当たる所では当たり前のことでも、ライトでは同じように行かないこともあります。

以前、水耕栽培のいちごがライトの光のせいで、赤くならないのを見たことがあります。

いちごが赤くなるには光以外にも栄養分なども考えられますが、太陽光に含まれる光をうまく吸収しないと、赤くならないことがあるのだそうです。

反対に秋吉洞のように、本来光が届かない所に、光を持ち込むと植生が変化してしまうのです。

そして、植物の色などが変われば、それに寄って来る昆虫などの生態系が変化することも考えられます。

ライトが便利だと思って一つ変えると、その分他にも影響が出てきてしまいます。

もしかすると、我々も自分で気づいていないだけで、体に変化が出ているのかもしれません。

反対に光のサプリや光の薬というものができる可能性もあるのかもしれません。

といっても、すでに紫外線で消毒されている時点で、太陽光の恩恵に預かっていますが。