同じ日本でありながら、日本本土と沖縄では意味するものが異なるというものがあります。

例えば「ぜんざい」、本土ではおしるこのような食べ物を指します。

沖縄では、かき氷をぜんざいと呼びます。

同じような言葉で、意味するものが異なるものはまだまだあります。

清明もその1つです。

本土、特に京都では清明といえば安倍晴明ゆかりのものが多いです。

その安倍晴明を祀った晴明神社で陰陽師の安倍晴明の肖像画などの特別公開が始まっています。

現在、晴明神社だけでなく、京都で非公開文化財の特別公開がされています。

他に浦島太郎を祀った浦島神社なども参加しています。

一方、沖縄には清明祭(シーミー)というお墓参りをする習慣があります。

こちらは安倍晴明とは関係なく、二十四節気の1つである清明から来ています。

お墓の前でごちそうを食べるという他の地域の人からしたら、ちょっと変わったお墓参りです。

二十四節気の清明の方は清浄明潔(せいじょうめいけつ)を略したものと言われています。

春の穏やかな日差しを受け万物が清々しく、明るい様子が「清明」であるということになります。

春分から数えて15日目頃なので、今と季節はだいぶずれます。

そういえば沖縄にもウミガメに助けられた人の伝説があります。

沖縄には琉球王朝の時代から京都に使節が渡ったという記録があるようです。

龍宮(リュウグウ)と琉球(リュウキュウ)、そしてウミガメ伝説、単なる偶然ではないかもしれません。

信じるか信じないかはあなた次第です。