福井県の敦賀市にある敦賀原発2号機が停止しています。

1次冷却材の中の放射能濃度が上昇していたため、漏洩している燃料があるのではないかという疑いが生じ、調査するためです。

これに加え、原子炉建屋の下に活断層があるのではないかという疑ういが持ち上がっています。

そのため、運転再開に向け調査が行われましたが、調査資料に改ざんされた疑いがあり、原子力規制委員会が資料の再提出を求めて、審査が中止されていました。

しかし、その後審査が再開されましたが、提出された資料にも誤りが見つかり、原子力規制委員会は資料の再提出を求めています。

断層についての調査資料で記載が変更されている箇所が十数カ所あります。

この調査とは別に、審査再開後に提出された資料にも誤りがあるということです。

運転再開ありきでつじつまを合わせようとしているようにしか思えません。

原子炉建屋の下が活断層だとまずいのでマイナス材料は、なるべく表に出ないようにしているのではないかと疑ってしまいます。

原子力規制委員会も日本原子力発電株式会社に行政指導を行うとしています。

政府が原子力発電の積極活用に方針転換しましたが、現場の対応が追いつかない状態となっています。

積極的に活用しようにも、これまでもそれほど上手く運用できていないということだと思います。

通常この手の問題は賛成派と反対派に分かれるのですが、原子力に関わっている人の中にも、今回の政府の方針転換には疑問を持つ人も出てきているようです。