日本防衛を担うネットワークに中国軍のハッカー（クラッカー）が侵入していたことをU.S.A（アメリカ合衆国）のワシントン・ポストが報道しました。
しかも、これに日本側が気づいたのではなく、アメリカから警告されてわかったのです。
アメリカ側が、日本の防衛ネットワークが中国軍に侵入されている事に気がついたのは２０２０年の秋です。
アメリカの国家安全保障局（NSA）が中国軍による日本の防衛ネットワークへの侵入を探知しました。
同盟国ですから当然日本に警告します。
日本側の情報だけでなく、日本を通じてアメリカの防衛に関する情報も漏洩する可能性もあるのです。
当時のポッティンジャー大統領副補佐官とNSAのナカソネ長官が来日し、日本側と協議しました。
かなりのレベルまで継続的に侵入されていたようです。
以前から中国軍のサイバー攻撃は問題になっていました。
中国軍は、専門のサイバー部隊だけでなく、民間人を巻き込んでサイバー攻撃を行っているという情報もあります。
日本でもこの手のスパイ行為で捕まる中国人の民間人も出てきています。
それだけ日本側の体制が緩いと言われても仕方ない状態なのです。
自衛隊にもサイバー防衛隊が創設されていますが、まずはこのような侵入を探知できるようにならなければなりません。
そもそももっと侵入されにくいシステムを構築しなければなりません。
ネットワークに繋がっている場合は、完全に侵入を防ぐことが難しくなります。
そのため高度な機密情報の場合、ネットワーク自体につながっていないシステムで管理されることもありますが、それですら絶対に侵入されないとは限らないのです。
