昨年、2023年、令和5年に実施された行政書士試験の合格発表がありました。

46991人が受験し、6571人が合格しました。

合格率は13.98%ですので、結構高かったことになります。

合格者の平均点も197点でしたので、前年と同じですが、高めと言って良いと思います。

受験者数は前年を少し割るぐらい減っていましたので、問題は易しめだったのかもしれません。

合格した方はおめでとうございます。

惜しくも不合格だった人は、次回に向けて、原因の分析と対策を行いましょう。

高めの合格率を見て、受験を思い立った人はそのままの勢いで勉強に突入しても良いと思います。

このブログでは何度か書いていますが、行政書士試験は決まった合格者の席を奪い合う相対試験ではなく、一定の合格点を超えれば受かる絶対試験です。

そのため、自分の実力さえつけば、受験者数の動向などを気にする必要はありません。

ただ、これまでの傾向からすると合格率が高かった年の翌年は、合格率が下がる傾向があるので、次回は難化が予想されます。

基礎固めを慎重に行う必要があります。

合格した方は、資格として持っておく、自分で開業する、すでにある事務所で働くなどの選択肢があります。

参考までに、行政書士の仕事の現状を書くと、行政書士が作成できる書類の数はかなりの数に上りますが、元々本人申請で、作成依頼などをしない場合もありますので、仕事の数は限られてきます。

更にオンライン化の影響もあり、依頼数全体としては増えていないのではないかと思います。

ただ、オンライン化が絶対に逆風かといえば、オンライン申請のために設備を整えなければならない場合があり、オンライン化されたため行政書士に依頼するというケースもあります。

行政書士自体の数は増えていますので開業は慎重に考える必要がありますが、開業すると決めったら一気に軌道に乗せるつもりでないと厳しいと思います。

雇われて補助者経験を積もうと考える人がいるかも知れませんが、走りながら考えなければならないというのは開業してからも続くことです。

安易に足を踏み入れるべきではありませんが、行政書士として開業するかどうかは、他の商売を始めるかどうかと同じと考えて良いと思います。