東日本大震災の時に、福島第一原発が損傷し、除染作業が必要になりました。

事故後に除染作業には様々な立場の人が就いていますが、あまり報道されることはありません。

事故当時は自衛隊員が除染作業にあたっていました。

この時、自衛隊による除染作業で放射性物質に汚染されたマスクや防護服が自衛隊の百里基地のコンテナの中に保管されていました。

処分方法が決まっていないため廃材置き場で保管していたのですが、これを廃棄物の処分業者が、誤って廃材と勘違いして搬出し、破砕していたと防衛装備庁が発表しました。

自衛隊員は放射性物質除染のスペシャリストではありません。

そのような人が除染作業に従事する可能性がある原子力発電所の存在自体を改めて検討する必要があるのだと思います。

とはいえ、自衛隊といえば核兵器や化学兵器が使用された場合に備えて、ある程度の対応力は持っていてほしいところです。

それなのに、放射性物質に汚染された装備が、このようにずさんな管理がされていたとなると、心もとない気がします。

何重の意味でも管理しきれない施設なのだと思います。

昨年まででも、事故当時、日本の支援活動に従事していたアメリカ(U.S.A)軍の兵士20人が、放射能の影響と思われる病気で亡くなっています。

「トモダチ作戦」に従事した兵士数百人にも健康被害が出ていると伝えられています。

トモダチや自衛隊員の命を危険に晒す設備で発電しなければ電気が作れないわけではないのです。