日本将棋連盟のクラウドファンディングが好調です。

クラウドファンディングとは、一定のプロジェクト達成のために、多くの人に寄付を募り、寄付した人にリターンとして返礼の商品やサービスを提供する仕組みを言います。

日本将棋連盟の東京と大阪にある将棋会館は、2024年度中に移転することになっています。

その資金を集めるために、クラウドファンディングが行われていたのです。

募集期間が残っているのに目標額を達成しました。

クラウドファンディングは6期行われる予定で、今回第5期が目標の1億円を大きく上回り3億円集まっています。

これまで、第1期から第4期までで目標を上回ったのは第1期だけです。

今回再注目された直接の理由は返礼品にあると言われています。

藤井聡太、八冠が描いた原案をもとに、画家であり、絵本作家のヒグチユウコさんが描いたパイナップル星人が背中にプリントしてあるパーカーが人気だったのです。

3万円の寄付が必要になりますが、これだけで5千4百万円集まったそうです。

返礼品も人気の理由の1つですが、もう1つの理由は藤井聡太さんの圧倒的実力の影響が大きいのだと思います。

将棋は、日常生活にほとんど影響することがありません。

にもかかわらず、多くの人が将棋に人生をかけて、そこで圧倒的に結果を残している藤井聡太さんを始めとするプロ棋士や将棋というものを、応援したいという気持ちでいるのだと思います。

生活に関連のある業界でも、不正や不祥事が跡を絶ちません。

高校野球と同じように、不正などとは無縁に感じられる将棋に、むしろ魅力を感じているのではないかと思います。