新しい元号が発表されました。

新しい元号は「令和」です。

出典は万葉集だそうです。

「于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香」

書き下し文
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」

「しょしゅんのれいげつにして、きよくやわらぎ、うめはきょうぜんのこをひらき、らんははいごのこうをかおらす」

の中の「月」風」から「令和」となりました。

もともと元号は中国の古典の中から漢字に文字を取り、普段使われない言葉が作られていました。

今回は初めて出典が日本の万葉集となりました。

首相談話によれば「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した」のだそうです。

出典の原文は全て漢字です。

万葉仮名という言葉はありますが万葉集の編纂時に現在の仮名文字はまだありませんでした。

平仮名は平安時代になって主に和歌で使われたりや女性が用いたので「女手」と呼ばれ使われ始めたものです。

漢字や万葉仮名を「男手」や「男仮名」と言うのも公式な表記ではこちらが用いられたためです。

明治の頃の法律が漢字と片仮名表記なのも同様の理由によるものだと思います。

日本の古典と中国文化の影響を見直す良い機会になるのではないかと思います。

新しい元号はもともとある言葉ではありませんので人によっていろいろな解釈をして様々な捉え方ができると思います。

最後に気になるローマ字表記ですが政府は”Reiwa”とRで表記するのを公式な表記とするようです。外国人が発音すると令和とは聞こえにくくなると思いますがLではありませんのでご注意を。