75歳以上で現役並みの収入がない人は医療費については後期高齢者医療制度が適用され現在は医療費を1割負担すればよいということになっています。

サラリーマンは通常3割負担ですから大分医療費が軽減されています。

これを2割負担にしようという案が検討されています。

もともと低い負担割合とはいえ倍になることになります。

もちろんすべての医療費ではなく一定の医療費に関してです。

政治家にとっては票に繋がりにくい話題ですが、財源のことを考えると必要なことかもしれません。

安倍政権時代にアベノミクスと呼ばれたインフレを目指す経済政策とお札を刷ってたくさん供給するということを行ってしまったため日本の経済は体力が弱っています。

そこへ来て新型コロナウィルスの影響により、経済活動が制限され企業の売上も落ち込んでいるところが多いです。

いわばアベノミクスによる経済的な基礎疾患があるところにコロナによる影響を受けてしまうというコロナが重症化しやすいのに近い状態となっています。

税収が減ることも目に見えているので2割負担を実現する必要はとても高い状況にあります。

ただ家計への負担が増えるわけですから、高齢者が増えている中、高齢者が病院にかかる場合に医療費による家計の崩壊が起こる可能性も出てきています。

新型コロナウィルスによる医療現場の崩壊が懸念されていますが、ワクチンなどによりこの危機が乗り越えられたとしても、その先には所得が落ち込んだ中での医療費の負担増という問題が浮かび上がってきています。

政治が何とかすべきと目を背けても自分の身に降りかかれば逃げられないという現在のコロナ感染への対処同様、結局自分の問題としてどうするのかを考えないと誰かがなんとかしてくれるという問題でもなくなってきています。