緊急事態宣言が今月7日に期限を迎えます。

菅総理は1都3県に出されている緊急事態宣言の期限を2週間延長する方針でいるようです。

東京都では1日の感染者数が下げ止まっていることもあり延長の必要性は高いと言えます。

ただ飲食店などの営業も限界に来ているので、解除と継続では大きな違いがあるという人もいると思います。

医療関係者に対するワクチン接種が始まっているだけに、一般の人に接種が済むまでは何とか感染者数を抑えなければなりません。

それを考えると今回の延長はやむを得ないというより必要なことかもしれません。

延長自体は意外なことではないのですが、報道で気になったことがあります。

テレビ報道の中で菅総理は「2週間ぐらい延長するということでどうですかという考えを持っている」というような発言をしているのに対し、取材陣は完全に決定したという前提で取材をしていたことです。

勿論取材するうえで誤解が生じるということはあると思いますが、速報などでは完全に延長を決定したかのような報道がなされていました。
その速報の中で菅総理が決まったわけではないという発言をしていたのが印象に残りました。

総理大臣が方針を示すということは決まったも同然と言えなくもありませんが、方針を決めたということと決定では決定的な差があるような気がします。

国民としても報道側としても「検討している」や「方針」を聞いても仕方がないという考えがあるのだと思いますが、期限前ですから決定していないということもありうると思います。

7日期限なので今決まっていないのは遅すぎるという批判や焦りもあるとは思いますが、このようなことですら事実が捻じ曲げられてしまうということに報道の怖さを感じます。