動植物の外来種が繁殖し、生態系のバランスが崩れ、日本の固有種への影響が随分前から指摘されています。

観賞用として日本に持ち込まれたり、動物の場合は食用などの目的で持ち込まれたものが日本で繁殖したものもいます。

TV番組の「池の水全部抜く」などでも外来種が見つかることの方が多いくらいです。

家の近くの池にもアカミミガメなどがいます。

環境省の中央環境審議会小委員会でもやっとアメリカザリガニやアカミミガメなどの新たな個体を輸入したり、販売したり、野外に放出したりすることを禁止する答申案を承認しました。

このまま規制が進めば、勝手にアメリカザリガニやアカミミガメなどを池に逃がすなどということはできなくなります。

現在でも外来生物法という法律があり、「特定外来生物」に指定されると、輸入や飼育や放流が原則禁止となります。

ただアメリカザリガニやアカミミガメなどのように繁殖力が高いのに、特定外来生物に指定されていないものもいるのです。

今回の答申に基づく規制が進んでも、今のところ既にペットとして飼われているものについては、飼っていても違法とはならない予定です。

反対に飼っているものをこっそり捨てようなどと考えると違法になってしまう可能性が出てきます。

新型コロナウィルスの影響により外国からの人の入国が制限されていますが、動植物についても持ち込めるものと持ち込めないものをきちんとチェックしなくてはなりません。

ヒアリやセアカゴケグモなど勝手に入ってきてしまう危険な生物もいます。

その点、周りを海に囲まれているだけ日本はまだマシな方なのかもしれません。