ハラスメント問題に積極的に取り組んできた弁護士が、自らセクシャル・ハラスメントをしていたと自らのブログで告白し報道もされています。

演劇や映画といったエンタテイメント業界でセクハラが問題となっている中、この問題に積極的に取り組んでいたのが馬奈木弁護士です。

その馬奈木弁護士が、自らが代理人となった裁判の依頼人にセクシャル・ハラスメントを行ってしまったと公表したのです。

昨年末に相手の女性が弁護士会に懲戒請求をしたことから公表せざるを得なくなたのだと思います。

自ら認めて謝罪をしていることは評価して良いと思います。

マスコミからは叩かれています。

この手のケースで確認しておきたいのは、およそ一般人がして良くて、弁護士がしていけないことは殆どないということです。

セクシャルハラスメントは一般人であっても当然してはいけないことです。

ただ、今回の場合、相手が依頼人という立場にあったこともあり、弁護士としての職業倫理上の問題も出てきてしまっています。

二重にまずい行為だったと言えるでしょう。

更にそれだけではありません。

馬奈木弁護士は福島第一原発の事故の避難者訴訟の弁護団の事務局長も務めていたので、更に慎重な行動が必要だったと言えるのです。

つまり、このような問題に取り組む場合、国や電力会社側など巨大な権力を相手にするわけですから、場合によってはハニートラップ的な行為を受ける可能性もあるわけです。

そういう意味でも慎重な行動が必要になる立場にあったと言って良いと思います。

現在のようにセクハラをした本人が反論しにくい立場にいる時に叩くのは本意ではありませんので、今のところ事実を指摘しておくに留めようと思います。