東京都でカスタマーハラスメント(カスハラ)を防止する条例の制定が検討されていることがわかりました。

人口が多く、サービス業が多い地域では、お客さんからの理不尽な要求が増えています。

これに対処すべく東京都では検討部会が条例化を進めています。

一方で、企業側も名札を廃止するなどの対策をとるところも出てきています。

ただ、お客さん側が一方的にハラスメントをしているとは言いにくい場合も存在します。

人手不足のため、知識や経験が少ない人が職業につくことが、以前よりも増えています。

そのため、以前はその業界では考えられなかったような対応をするサービス提供者もいます。

そのような経験がカスタマーハラスメントに繋がっていることもあるのです。

理由があればカスハラしても良いというわけではありません。

接客マナーの向上とセットで取り組むべき問題なのだと思います。

サービス提供者とお客さんが狭い空間で一緒になるようなところでは起きがちな問題です。

ドライバーさんなどの場合は、今はドライブレコーダーがあるので、だいぶ事実関係が、後からはっきりするようになりましたが、以前はお客さんの言う事を聞き入れざるを得ない部分もありました。

しかし、お客さんといえども高圧的な態度で不当な要求をするケースについては法的な根拠があった方が良いという流れになってきています。

このような、対策が取られたとしても近ごろの消費者は知恵をつけているので、自らの要求が通らない場合は、時間をかけて対応が必要になる要求を繰り返すというケースが出てきます。

そのようなことを避けるために、少々理不尽だと思っても対応せざるを得ない場合があります。

条例化により、社会全体の意識が変われば、このようなことも減ってくるのではないかと思います。