奈良県にある平城宮(平城京)の南にある朱雀門の近くから、木簡が出土しました。

聖武天皇の時代の大嘗祭に関わるものと見られています。

聖武天皇の大嘗祭は724年11月23日に執り行われたことが続日本紀に記されています。

今回出土した木簡には「大嘗」という文字が見られるため、大嘗祭にまつわるものであることは間違いなさそうです。

他に、白米や木炭、糸、などの文字も見られるため荷札と考えられます。

朱雀門の南東にある大型土抗から発見されました。

ここに、大嘗祭を執り行った時の仮設建築物があって、そこに持ち込まれた荷物の荷札として使われていた可能性が高いです。

遺跡から出土する木簡はボロボロなことが多いですが、今回出土した木簡は、木だと分かる形で、文字も比較的読める状態で残っていました。

大嘗祭では、悠紀国(ゆきこく)と主基国(すきこく)に選ばれた国から新米が運ばれますが、聖武天皇の大嘗祭の際は、備前((岡山県南東部)と播磨(兵庫県)だったとされています。

今回の木簡の出土により、備中(岡山県西部)、周防(山口県)、安房(千葉県)からも米以外の物資が運ばれていたことがわかりました。

聖武天皇は関東に行幸したことがあるお方ですが、この時代に千葉から奈良というだいぶ遠いところから物を運んでいたことがわかります。

約1300年前の人が実際に書いて使っていたものが出土すると、改めて歴史とつながっているのだということを再認識させられます。