昨日リチウムイオン電池の研究で日本人の吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞したことを書きました。
ついでと言ってはなんですが安全になったリチウムイオン電池とはいえたまに発火事故が起きるので簡単な仕組みを書こうと思います。
昨日書いたようにリチウムイオン電池は正極にコバルト酸リチウム負極に炭素系の素材が使われています。
正極と負極はショートしないようにセパレータというものを間に置いています。
セパレータはショートを防ぐ仕切りであると同時に透過膜のような役割を果たし正極と負極の間をリチウムイオンが移動することを可能にしています。
リチウムイオン電池に衝撃が加わるとこのセパレータが壊れ正極と負極がショートすることにより発火することがあるのです。
他にも充電時の過充電により素材が変質し発火の原因となることもあります。
またリチウム自体は水と反応し発火することもある物質です。
そのリチウムをイオンとして利用することにより安全性を高めたのがリチウムイオン電池ですがそれでも上に書いたようなことが原因で発火することがあるので衝撃を加えたり水分に触れさせることがないように注意しましょう。
取り扱いさえ気をつければモバイル機器が使用できる便利な電池と言えます。
スマートフォンのバッテリーも最近の機種では随分電池の持ちが良くなってきています。
様々な機器が小型化モバイル化されていく中でリチウムイオン電池の役割がとても大きいことは今回のノーベル化学賞受賞のニュースの中で報道されているとおりです。
リチウムイオン電池はなぜ発火することがあるのか
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